外資系は英語ができないと無理?米・欧・台の外資で働いた営業の本音

「外資系で働きたい。でも英語ができないから無理だ」——そう思って一歩を踏み出せない人は、とても多いです。
結論から言うと、外資系でも、英語が話せない人はたくさんいます。 むしろ、バイリンガルのように英語が流暢な人のほうが少数派です。
わたしはこれまで、米系・欧州系・台湾系——3社の外資で営業として働いてきました。そのどの会社でも、英語が話せない人をたくさん見てきました。この記事では、わたしの実体験から、職場のリアルと、英語ができないまま入って伸ばした方法までお話しします。
「完璧な英語」を求められる、という誤解

外資系は、英語が「話せる人」のほうが有利なのは確かです。しかし実際に求められるのは、完璧な英語ではなく「仕事を前に進められる英語」です。
とくに営業職の場合、顧客が日系企業であれば、お客様とのやり取りに英語はほぼ不要です。実際、わたしがいま勤務している会社でも、社外に出るとほとんど日本語しか話していません。
英語が必要になるのは、たとえば次のような場面です。
- 顧客に説明する資料を、英語から日本語に直すとき
- 本社(海外)と連携・報告するとき
つまり、「読む・書く」「必要なときだけ話す」で十分回るケースが多いのです。
地域でこんなに違う「外資の英語」

ひとくちに「外資」と言っても、地域(資本)によって、求められる英語はまったく違います。 これは3社を渡り歩いて、いちばん伝えたいことです。
米系:それでも社内は日本語が9割

いまのアメリカ系の職場は、たとえばこんな人員構成です。
- アメリカ人 ×1
- 日本人 ×2
- 韓国人 ×3
- タイ人 ×1
全員が日本語を話せるので、社内の会話は9割以上が日本語。必要なときだけ英語に切り替えます。「外資=全員ネイティブで英語漬け」というイメージとは、かなり違うはずです。
ただしアメリカ系は、英語を使う場面では結論から短く言い切るスピード感が好まれます。流暢さより、「要点→根拠」で言い切れるかが大事です。
欧州系:非ネイティブ同士の“わかりやすい英語”

欧州系(わたしの場合はスウェーデン系のメーカー)は、お互いが非ネイティブという前提があるため、アメリカほど高い英語力は求められません。
実際、エンジニアなど英語がほとんど話せなくても、支障なく仕事をしている人がいました。ゆっくり・シンプルな英語がベースで、協調性のある人が多く、「丁寧に伝え合う」文化。だからコミュニケーションは、いちばん取りやすい環境でした。
台湾系(アジア外資):ハードルは、むしろ低い

台湾系(半導体メーカー)の外資でも、高い英語力は求められませんでした。
「外資で働いてみたいけれど、英語力に自信がない」という人には、アジア系の外資はおすすめです。お互い英語ネイティブではないぶん、気負わず話せます。
唯一気をつけたいのは、ネイティブではない人同士なので、独特のなまりや言い回しに最初は少し慣れが必要なこと。とはいえ、慣れてしまえば問題ありません。
→ 「外資の英語」は一つではありません。 不安なら、まずは非ネイティブ比率の高い欧州系・アジア系から狙うのも、立派な戦略です。
「英語できない」まま入って、どう伸ばすか

ここからは、わたしが実際にやって効果があった方法です。完璧を待たず、「仕事で使う英語」に絞って伸ばすのがコツです。
① リスニングは「シャドーイング」で伸ばす

いちばん効いたのがこれです。会議についていけない最大の原因は、リスニング。プロに添削してもらいながらのシャドーイングで、耳が変わりました。
オンラインやアプリで効率よく学べなかった頃は、会議の内容を録音して、通勤中や週末に聞き直してシャドーイングしていました。すぐには効果が出ませんが、3〜6か月続けると、英語力が上がったのを実感できました。
② “話す量”を確保する(オンライン英会話)

英語が話せないのは、単純に話す量(アウトプット)が足りないことが多いです。
- 会話の内容に精通していない
- 話すのに勇気がいる
——こうした理由もありますが、多くの場合はアウトプット不足。毎日少しでも口を動かすと、会議での反応速度が変わります。
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まとめ:完璧な英語を待つより、動きながら伸ばす

- 外資系でも、英語が話せない人はたくさんいる
- 求められるのは完璧な英語ではなく、「仕事を前に進める英語」
- 地域(米・欧・台)と職種で、必要な英語はまったく違う
- 不安なら、非ネイティブ比率の高い外資+営業職から
- 英語は、入ってから、仕事で使いながら伸ばせばいい
「英語が完璧になってから」と待っていると、いつまでも動けませんし、完璧にする必要もありません。先に一歩を踏み出して、走りながら英語を伸ばす——これが、わたしが米・欧・台の外資を渡り歩いて確信したことです。
英語に自信がなくても応募できる外資の求人は、思っているより多くあります。まずは外資に強い転職エージェントに、いまの自分で狙える求人を聞いてみるのが近道です。



